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子どもワークショップ「あかりでまちをつくろう!」を開催しました。

2018年09月10日 / 今日のTIMA

山田安紀(伊東豊雄建築ミュージアム)

この度、子どもワークショップ「あかりでまちをつくろう!」を開催致しました。

©吉野歩

©吉野歩

講師に照明デザイナーの面出 薫さんと照明探偵団事務局長の東 悟子さんをお招きし、行灯制作を通じて、あかりの面白さやろうそくの特徴的なあかりについて教えていただきました!
今回はたくさんの方にご応募いただき、35名のお子さんが参加してくださいました。

会場は伊東さん率いる伊東建築塾が大三島のプロジェクトで改修した「大三島 憩の家」をお借りし、特徴的な木造の長い廊下に参加者の子ども達が制作した行灯を並べます。どのような「あかりのまち」が完成するか楽しみです! 

©吉野歩

©吉野歩

はじめに面出さんと東さんからレクチャーをしていただき、子ども達に明かりについて知ってもらいました。
明かりの種類である「ろうそく、白熱電球、ハロゲン、LED」の特徴を実際に明かりを灯して、明かりの強さ、色の違いについてご説明いただきました。
何気なく明かりを使っていますが、種類によって色や光の強さが違うように思います。

明かりの歴史についても触れ、ハロゲンは早くからヨーロッパで使われるようになり、日本にも普及して街灯として使われるようになったことから、それまで真っ暗だった夜のまちが明かりが灯ったことでガラリと様子が変わったことを教えていただきました。
また日本で初めての街灯は、江戸時代の「辻行灯」であること、時代を遡ると、松明や油、ろうそく、提灯・・・と、どのように明かりと共に私たちが生活をしてきたかを教えていただきました。

©吉野歩

©吉野歩

また明かりは人の心にも大きく影響を与えていて、照明が高い所にあると人は活動的になり、低い所にあるほど、安心すると言われているなど明かりが人の心理的な面でも影響を与えていることを理解することができました。
面出さんのお話に前のめりで聞く子ども達は真剣そのもの。
日常的に使っている明かりは、知れば知るほど私たちの生活やまちに大きく影響を与えていることがわかります。

最後に東さんから「今回のワークショップでは、柔らかな光を放つロウソクを使って、光が集まるとどのような変化が起きるか、行灯制作で明かりが出る形を想像しながらの作業をしてください。」とアドバイスがありました。

©吉野歩

©吉野歩

 行灯制作では難易度の違う5種類の型紙の中から、好きなものを一つ選んでもらいました。
種類には「家」、「森林」、「ビル」をイメージしたもの、そして今回は特別に伊東さんの建築「TOD’S」や「MIKIMOTO INZA2」の型紙もありました。

窓の開け方や紙の色、トレーシングペーパーやセロファン、画用紙など素材にも考慮しながら、どのような明かりが行灯からこぼれるか想像しながら制作に取り組んでくれました。

©吉野歩

©吉野歩

子ども達の制作意欲に感化されたのか、講師の面出さんもオリジナルの行灯制作を開始です。
トレーシングペーパーを筒状にし、背が高く「塔」のような行灯です。
参加者の男の子も興味深々といった様子。

©吉野歩

©吉野歩

行灯が完成へ近づいてくると、絵を描いたり、型紙にとらわれず形を変えてみたり、カラーセロファンで色を組み合わせたりと個性豊かな行灯が見えてきました。
ティーチングアシスタントのお兄さん、お姉さんもお手伝いしながら、理想の行灯に近づけていきます。
作業時間ギリギリまで制作に没頭する子もいて、みんなの想いが込められた力作ばかりです。行灯を灯すのが待ち遠しくなりました。

©吉野歩

©吉野歩

作業終了後、みんなで作った行灯を憩の家の長い廊下に集めて、「あかりのまち」を完成させます。
一つづつ、ろうそくに火を灯すと、ふわっと明かりが行灯からこぼれ、それぞれの個性豊かな行灯の特徴が浮かび上がってくるようでした。参加者の子ども達はよほど嬉しかったのか、気分が上がりっぱなしです。

©吉野歩

©吉野歩

©吉野歩

©吉野歩

講師の東さんからアドバイスをもらいながら行灯を並べ終わったところで、廊下の明かりを消すと、暖色の柔らかい明かりが会場を照らしました。その瞬間、参加者からは嬉しそうな笑顔と歓声が上がりました。

©吉野歩

©吉野歩

みんなでつくった「あかりのまち」は温かい明かりに満ちて、ゆらゆらとかすかに揺れながら、色々な表情を見せてくれます。
見ているだけで心が落ち着きました。

最後に面出さんから「私はたまにろうそくの明かりで夜を過ごすことがあります。ぜひみんなもお家に帰ったら行灯を灯して、温かみのある明かりに触れてみてください。」とお話がありました。
参加者の皆さんが帰る際に、自分で作った行灯を大切そうに持ち帰る様子がとても印象的でした。

今回、参加者の皆さん、ご協力いただいた皆さん、そして講師を務めてくださった面出さん、東さん、どうもありがとうございました!

 

台風21号に伴う臨時休館のお知らせ

2018年09月04日 / お知らせ

山田安紀(伊東豊雄建築ミュージアム)

本日は台風21号の影響により、臨時休館とさせていただきます。
ご来館を予定されていた方にはご迷惑をお掛けし、申し訳ございません。

何卒どうぞよろしくお願い申し上げます。

ウェブマガジン「ONE STORY」に掲載していただきました。

2018年08月14日 / お知らせ

山田安紀(伊東豊雄建築ミュージアム)

ウェブマガジン「ONE STORY」に伊東豊雄さんの大三島での活動と伊東豊雄建築ミュージアムについて、掲載していただきました。
伊東さんが実践している活動について、とてもわかりやすくまとめていただいています。
大三島の美しい写真も必見です。ぜひご覧ください。

2018年度 展覧会図録の販売を開始しました。

2018年08月07日 / お知らせ

山田安紀(伊東豊雄建築ミュージアム)

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2018年7月1日よりスタートした展覧会「聖地・大三島を護る=創る」の図録の販売を開始しました。
大三島の今と昔や大三島で活動している人々の想いが詰まった一冊となっています。
そしてたくさんの写真も掲載されていて、美しい島の風景や島で生き生きと暮らす人々の様子が垣間見ることができます。

大三島の魅力と共に、ご自身のライフスタイルを考えるきっかけになるような図録です。
ミュージアムにお越しくださった方にぜひお手に取ってご覧いただきたく思います。

【展覧会図録 聖地・大三島を護る=創る】
発効日:2018年8月1日
判型:B5
ページ数:98ページ
定価:¥1,000(税込)

台風12号による臨時休館のお知らせ

2018年07月29日 / お知らせ

山田安紀(伊東豊雄建築ミュージアム)

本日、台風12号の影響で、今治市に暴風、大雨、波浪警報が発令されました。
夕方にかけて、大三島にも台風の影響を受ける可能性が強いため、
7月29日(日)は臨時休館とさせていただきます。
ご来館を予定されていた皆様にはご迷惑をお掛けし、誠に申し訳ありませんが、
ご理解いただけますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

展覧会「聖地・大三島を護る=創る」が開催されました。

2018年07月15日 / 今日のTIMA

山田安紀(伊東豊雄建築ミュージアム)

7月1日(日)に展覧会「聖地・大三島を護る=創る」の会期がスタートしました。
現在、伊東さんが塾長を務める伊東建築塾は「大三島を創造的な島」にするための活動に取り組んでいますが、
この展覧会では、伊東さんのプロジェクトに関わる人々など大三島で活動をしている6組の方々を紹介しています。
活動している皆さんの「明日の大三島」への想いが凝縮された展覧会となっています!

©宮畑周平

©宮畑周平

会期に先立ち6月30日には内覧会行いました。

朝から雨が続き、生憎の天候ではありましたが、霧が掛かる幻想的な瀬戸内海の多島美を背景に開催されました。
まさに今回の展覧会のテーマである「聖地」を思わせるような神秘的な空間となりました。

内覧会でのオープニングトークでは、初めに名誉館長の伊東豊雄さんからご挨拶をいただきました。
挨拶の中では、「島という閉じられた場所は他の地域にはないものを残しています。大三島には大山祇神社という素晴らしい存在があり、開発もされていないので、美しい風景や暮らしが残っています。しまなみ海道ができる前は、港から賑やかな参道を通り、神社へ参拝に行くという一連の行為が行われていました。こうしたものが「聖地」なのではないかと思っています。
しまなみ海道ができてからは、便利にはなりましたが、昔ながらの参拝などなくなってしまったものがあります。私からするともったいない。聖地としての大三島を取り戻したいと思っています。
島の素晴らしさを残すには、護るだけでななく新しいものも取り入れなければならないと思っています。僕らは小さな活動を行い、最近では「大三島憩の家」や「大三島みんなのワイナリー」などいろんな方のお力添えで少しづつ形になってきています。
また移住者や若い方も少しづつ島に増え始めています。
今回の展覧会では、島で頑張っている若い人々を紹介したいと思っています。どんな考え、目的があって島で活動をされているのか、元気な声をインタビュー映像などで御覧いただけます。」と仰っていました。

©宮畑周平

©宮畑周平

次に初期のプロジェクトから関わっている曽我部さんよりお話をいただき、「今回の展覧会ではエントランスのどのような所が聖地であるかという展示を学生と担当させていただきました。大三島は日本書紀や古事記にも繋がるほど歴史が長い島です。約2000年の歴史がある島と考えると、参道に人が少なくなってきたのはほんの一瞬です。僕らが活動に関わってまだ3年ほどですが、初めの頃に比べると数年で変化していっています。参道にも新しいお店や活動しようとしている人々が増えてきています。そう考えるとあと数十年で払拭できるのではないかと考えています。これからも学生や助教授の吉岡くんと共に気を引き締めて、頑張っていきたいです。」とお言葉を頂戴しました。

©宮畑周平

©宮畑周平

そして内覧会では、将来的に大三島で活用ができそうな日産自動車が開発するニューモビリティの試乗会も行いました。
2人乗りのコンパクトなモビリティで、島の風や環境を堪能することのできる最適な設計になっています。
日産自動車の柳下謙一さん、三好健宏さん、渡部大陸さんからは「伊東さんが会社にいらして、ご相談を受けたのがきっかけです。電気自動車や自動運転の技術を使って大三島で何かできないか考えています。」というお話をしていただきました。
高齢の方のために食材を届けたり、行きたいところへ連れて行ってあげたり、様々な可能性が広がります。

©宮畑周平

©宮畑周平

 生憎の天候ではありましたが、今治市長の菅良二さん、尾道市長の平谷 祐宏さん、LIXIL資料館館長の後藤泰男さん、島内外の関係者の方にお越しいただき、賑やかな内覧会となりました。どうもありがとうございました。

 ぜひ多くの皆様に展覧会「聖地・大三島を護る=創る」ご覧いただけますと幸いに思います。

どうぞよろしくお願い致します。

展覧会「聖地・大三島を護る=創る」
会期:2018年7月1日(日)~2019年6月16日(日)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日振替)、12月27日~31日
観覧料:一般 800円、学生400円

 

伊東豊雄建築ミュージアムの再開について

2018年07月10日 / お知らせ

山田安紀(伊東豊雄建築ミュージアム)

今回日本各地を襲いました豪雨の影響で、幣館周辺の県道で陥没や土砂崩れが発生しました。
そのため、7月7日(土)より幣館周辺の道路の安全が確保できるまでは、臨時休館とさせていただきましたが、
7月15日(日)より開館することになりましたので、お知らせ致します。

ただ、7月10日現在、幣館から岩田健母と子のミュージアムの道中は、道路が陥没している箇所がございますので、
十分にお気を付けてお越しくださいませ。

【開館日】
7/15(日)○
7/16(月・祝)○
7/17(火)×
7/18(水)○

この度の豪雨により、 被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。
そして一日も早く平常の生活に戻られることをお祈りいたします。

 

豪雨に伴う臨時休館のお知らせ

2018年07月09日 / お知らせ

山田安紀(伊東豊雄建築ミュージアム)

この度、日本各地を襲いました豪雨の影響で、幣館周辺の県道で陥没や土砂崩れが発生しました。
幣館までの道路の安全が確保できるまでは、当分の間、臨時休館とさせていただきます。

開館につきましては、改めてウェブサイトでお知らせ致します。

来館を予定されていた方にはご迷惑をお掛けしますが、
何卒ご理解いただけますよう、お願い申し上げます。

トークイベント「自然と人がつくる可能性」を開催しました。

2018年07月07日 / 今日のTIMA

山田安紀(伊東豊雄建築ミュージアム)

7月1日(日)にトークイベント「自然と人がつくる可能性」を開催しました。
ゲストに左官職人の久住有生さんをお迎えし、前半は久住さんの生い立ちとこれまでのプロジェクトについてお話いただきました。

久住さんは、瀬戸内海東部に位置する兵庫県 淡路島のご出身です。
自然豊かな環境で生まれ育ったことがご自身のお仕事にも大きく影響しているといいます。
久住さんは左官職人の三代目として生まれ、左官職人になるのをためらった時もあるそうですが、お父さんの勧めで海外に出向き、サクラダファミリアに出会ったことが左官職人となる決意が固まったそうです。
左官職人として活動を始めると、伝統的な左官の作品から平面だけでなく、球体のような立体的な作品を手掛けるなど、新たな試みを挑戦されてきました。
難度の高い作品でも繰り返し試作をしながら、常に前向きでスタッフの人々と笑顔で接し、取組む姿が印象的でした。

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後半は建築家の伊東豊雄と進行役にタウン情報まつやま 編集長の植松郁香さんが加わり、対談を行いました。
対談では以前からお仕事をご一緒にされていることもあり、とても和やかな雰囲気の中、行われました。

植松さんから淡路島出身の久住さんに「島のいいところ」を質問をされると、「島というのは不便さと閉鎖された部分があることだと思います。島独特の文化や歴史が守られているのは、島という海に守られた場所だからだと思っています。淡路島は災害で大きく変わってしまったので、変わってもいいけど、ゆっくりゆっくりと変わっていってほしいです。」とお話されました。

左官の材料でもある「土」については、「土はずっと培ってきた歴史があると思う。人はDNAでそれを感じて、その土地の土の色が好きだったり、落ち着くと感じるのだと思います。僕はその土地の土を使用したいと思っています。」とお話されると伊東さんも「僕も久住さんと同じように考えていて、その場所でしかできない建築をつくりたいと思っています。」と同意されました。

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伊東さんは今治と大三島の魅力を問われ、「僕は特に東京にいるせいもありますが、日本は世界に比べても、自然と切り離されてしまったように思います。特に東日本大震災で被災地に出向いた際に、地元の方を見ていて東京にはこんな人たちいないと思った。地方にはとても魅力的な人がいることに気付かされたきっかけです。だが、復興では地元の人が望んでいるまちづくりは難しいと感じ、大三島にミュージアムを建てていただいたので、大三島でこの問題に取り組もうと思いました。」
さらに「僕は来るたびにほっと落ち着きます。温暖だし、災害も少ない場所ですし。東京での嫌な事を忘れることができます。建築でいえば、戦後の近代建築発祥の地は広島、高松、今治、この辺から新しい建築ができ、今日の建築の層を気づいてくれています。素晴らしい土地です。」

最後に伊東さんから「大三島でオーベルジュの設計を予定しているので、久住さんにもお願いしたいと思っています。ぜひ島でいい土を探してほしいですね。」とお話がありました。

お二人とも穏やかな雰囲気の中に、ものづくりに対する真摯な姿勢と強い思いが随所に見られる対談となりました。
妥協せずに取り組む様子や常に現場の人々とのコミュニケーションを絶やさない姿勢もお二人の人柄を印象付ける内容でした。

この度は、多くの皆様にご来場いただき、誠にありがとうございました。

 

 

バリっこフェスタに参加してきました。

2018年06月20日 / 今日のTIMA

山田安紀(伊東豊雄建築ミュージアム)

2018年6月3日(日)バリっこフェスタに参加してきました。
バリっこフェスタは今治市の児童館が主宰している遊びながら学べるイベントで、職場体験や、団体が特設コーナーを作ったりと様々な企画が体験できるので、開催を楽しみにしているお子さんがたくさんいらっしゃいます。

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伊東ミュージアムは今回で4回目の参加となります。大三島美術館や村上水軍博物館と参加して、それぞれ美術館のテーマに沿った企画を準備しました。

今年は絵本の「地球はみんなのお家」をテーマに、私たちが暮らしている環境について目を向けてもらう内容としました。
子ども達には色紙で形を切り抜いてもったり、絵を描いてもらったりして、地球という大きな視点から、身の回りにある小さな出来事まで、子ども達の視点で一枚の絵を制作してもらいます。

写真まとめ(解像度高)

バリっこフェスタはお子さんの熱気に大人はついていくのに必死になりますが、子ども達は「やりたい!作りたい!」と積極的に参加してくれるので、こちらも大変嬉しく思います。

写真まとめ(解像度高)

写真まとめ(解像度高)

形や色は違うけれど、絵には共通して笑顔が溢れています。優しくて温かい「みんなのお家」ができました!
たくさんのご参加いただき、どうもありがとうございました!
また来年のバリっ子フェスタの開催を楽しみにしています。