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新しいライフスタイルを大三島から考える

2017年7月1日(土)〜2018年6月15日(金)

瀬戸内の美しい多島海の中央に位置する大三島は、人口約6,000人を有する、瀬戸内海で5番目に大きな島です。温暖な気候に恵まれ、みかんを中心とした農業が盛んで、冬から春にかけてはさまざまな種類の柑橘が景色を彩ります。また、島の中心部には日本総鎮守と呼ばれる大山祇神社が鎮座し、歴史ある「神の島」としても知られています。

この地に日本初の建築ミュージアムとして開館した今治市伊東豊雄建築ミュージアムでは、今夏、展示を全面的にリニューアルします。本展では、伊東豊雄が塾長を務める伊東建築塾や神奈川大学曽我部・吉岡研究室が中心となり大三島にて取り組んでいる11のプロジェクトを紹介するとともに、写真家の西部裕介が撮影した大三島の人々の写真を展示します。

地方創生が叫ばれる今、伊東豊雄は独自の方法で島づくりに取り組み、経済に勝る豊かさのビジョンを描こうとしています。「土地に接した暮らし・時間を大切にする暮らし・自給自足を目指す暮らし・シェアする暮らし」の実現に向けて、空き家を改修して「大三島みんなの家」として活用したり、耕作放棄地を借りて葡萄を栽培し、ワイナリーをつくったり、自分たちの手で小さな旗を立てようとしています。個々の活動はいずれも小さなものですが、こうした地道な活動を積み上げることで、新しいライフスタイルを大三島から考えていきます。



① みんなの家を一日一度は必ず寄ってみたい場所にします
新しい出会いや発見があってときめいたり、懐かしさを感じてほっとしたり、家のようにくつろげる、地元の人・移住者・観光客がつながる場所にします。


② 「物々交換」によって都会と島の記憶を交換します
もう使わなくなったお気に入りの何かが、誰かにとっては価値を持つ「もの」かもしれません。そのような雑貨や本、洋服を、記憶と共に他の誰かに受け継いでもらえると、それはお金で買えない付加価値になります。貨幣を使用せず、「もの」と「もの」で記憶を交換するシステムをつくります。


③ 「参道」を花と光で夢の道に変えます
地域の住民と一緒になって、みんなの家の前庭をはじめ、大山祇神社参道を花で彩ります。夜は参道を明るい行灯でつなぎ美しく演出することで、参道を昼も夜もいつも歩きたくなるような魅力的な道にします。


④ 「公民館+図書館」を「みんなの広場」に変えます
大三島公民館・図書館のエントランスホールを舞台に、島の人たちが気軽に、自由に利用できる「みんなの広場」をつくります。ここから新しい出会いや物語が生まれ、人びとのにぎわいが参道へ続いていく、島の大切な場所の一つとなります。


⑤ 「さざなみ園」を気軽に立ち寄れるやさしい場所にします
今治市さざなみ園は、障がいを持つ方々の暮らしを支える場です。会議室を改修してカフェをつくりました。家具の製作や庭づくりを、通所者の方々や地域の高校生らと共同しながら進めています。みんなが立ち寄り交流できる、やさしい場にします。


©Yusuke Nishibe
⑥ 島から発信!海・山・畑に囲まれた新たな農業ライフ
大三島の農業は自然と共にあり、農家さんの手塩にかけた柑橘や野菜は格別です。一方で後継ぎ不足や農地荒廃など深刻な問題を抱えています。少しでも大三島の農業の魅力を伝えたい、農業に触れて農作物を味わってみてほしい!島の農家さんと一緒に5つの活動を始めます。


ラベルイメージ
⑦ 2020年に瀬戸内初のワインで乾杯します
2020年には、大三島のぶどうと醸造所で瀬戸内完全生産のワインを目指して、大三島みんなのワイナリーのみんなで関わることがおいしさになるナチュラルワインづくりをします!


⑧ 島の食材、島のワインで島の誕生日を祝う「オーベルジュ」をつくります
海を見渡す南向きの傾斜地に、植物に囲まれて食事を楽しめる温室のようなレストランと、海を眺めながらゆったりとした時間を過ごせる客室を備えた小さなオーベルジュをつくります。


⑨ 海辺の小学校をロマンティックなホテルに変えます
木造小学校の古い面影を活かし、島の自然を満喫できる宿を改修。観光で訪れた方や島民が気軽に集える新たな地域の拠点になります。


©Ayumi Yoshino
⑩ 島の景色をゆったりと楽しめる新しいモビリティ
ヤマハ発動機が開発した、島を周遊するのにぴったりな電動アシスト自転車「05GEN」と、縁側のような電動モビリティ「06GEN」。よりゆっくり、より近く。人と場所、人と人の縁を結ぶ新しいモビリティで、あなたも島を一周してみませんか?


©Ayumi Yoshino
⑪ はじめてみよう!大三島ライフ 小さな移住計画
都市と島の暮らしについて、ヒアリングを元にモデルケースを作成しました。島に移住すれば、満員電車での長い通勤から解放され、すぐそばに自然がある豊かな余暇の時間を見つけられます。あなたはどんな生活をしていきたいですか?

主催 今治市
NPOこれからの建築を考える 伊東建築塾
協力 相原世玲奈、相原幸彦、市川貞男、市川義憲、1 plus 7、井上貞子、井上正道、今治市さざなみ園、今治北高等学校大三島分校、海sora&花結び、Elena Hasbun、大内正清、大三島の自然を守る会、大三島ふるさと憩の家、大三島みんなの家、大三島みんなのワイナリー、小笠原誠喜、小沢 潤、越智清文、越智敬三、小野山隆司、オミシマコーヒー焙煎所、菅 昭十四、菅 伸六、菅 章庫、関東学院大学、菅 登喜和、菅 則子、神原俊治、神原 匠、神原良造、菅 正矢、きつねのぼたん、Kelly Jo Kikuchi、コンテンポラリーズ、Jishac、芝浦工業大学、瀬戸洋樹、瀬戸寿会、大心、田坂石油、高橋敬一、旅館茶梅、遠山正道、中村 彬、中村真未、鍋島悠弥、西岡 錦、西原昭廣、日本デザインセンター原デザイン研究所、伯方塩業、花澤家族農園、PAVILION、藤﨑俊二、ふじた歯科、藤原造船所、藤原 慎、藤原正富、藤原善和、藤原ルミ、ふれあいサロン大空、べじべじ自然農園、桝田直人、丸山鉄夫、丸山ひろ子、三島電業社、ミネルバ、山田宗草、ヤマハ発動機、レストランよし川、吉川 努、Limone、渡辺愼太郎、渡辺佳奈、渡部尚人、渡部久美子
ディレクター 伊東豊雄
プロジェクトメンバー 伊東建築塾(石井 海、岡野道子、木平岳彦、小迫欣弘、近藤奈々子、ジョイス・ラム、関戸沙里、高野洋平、田中裕美子、山口絵莉一、吉村隆之)、伊東豊雄建築設計事務所、神奈川大学曽我部・吉岡研究室(曽我部昌史、吉岡寛之、丸山美紀、長谷川 明、稲村一晃、亀岡貴彦、庄子利佳、西蔵祥大、伊藤将吾、田村駿介、岩澤佑紀、太田朗人、鈴木達也、中屋有未、馬鳥夏美、諸橋克哉、安武剛志)
アドバイザー 柳澤 潤、金田充弘、藤江和子、藤森泰司、石橋亜紀、山﨑誠子、東 建男、古林豊彦
写真 西部裕介、高橋マナミ、吉野 歩
映像 田中英行、長良将史、TO NINE Inc.、LIFELOG Inc.
音楽 石田多朗
グラフィックデザイン 丸山智也
プロジェクトマネージャー 古川きくみ

※詳細は、下記のPDFデータをご覧ください。
新しいライフスタイルを大三島から考える(3.5MB)