ホーム / 展覧会 / 過去の展示 / 日本一美しい島・大三島をつくろうプロジェクト2015

日本一美しい島・大三島をつくろうプロジェクト2015

2015年7月3日(金)〜2016年6月15日(水)

瀬戸内の美しい多島海の中央に位置する大三島は、人口約6,200人を有する、瀬戸内海で5番目に大きな島です。温暖な気候に恵まれ、みかんを中心とした農業が盛んで、冬から春にかけてはさまざまな種類の柑橘が景色を彩ります。また、島の中心部には日本総鎮守と呼ばれる大山祇神社が鎮座し、歴史ある「神の島」としても知られています。

この地に日本初の建築ミュージアムとして開館した今治市伊東豊雄建築ミュージアムにて開催中の展覧会「日本一美しい島・大三島をつくろうプロジェクト」は、今夏、展示の一部をリニューアルします。伊東豊雄が塾長を務める伊東建築塾の塾生有志が2012年から始めたこのプロジェクトは、2014年から神奈川大学曽我部昌史研究室や昭和女子大学杉浦久子研究室も加わり、島の各地で、人びとが集える小さな場所づくりに取り組んでいます。本展では、こうしたプロジェクトの進捗を紹介するとともに、島の景色や人びとの営みを伝える写真や映像も展示します。

太陽と海の恵みを享受しながら長い歴史を刻んできたこの島には、海と山に囲まれた美しい風景、潮風を浴びて育った柑橘、そして自然と共にある人びとの暮らしが、今もなお脈々と受け継がれています。ぜひ実際に大三島を訪れて、こうした島の魅力を堪能していただければ幸いです。

2011年に今治市伊東豊雄建築ミュージアムが開館して以降、度々大三島を訪れるようになりました。同時期に立ち上げた伊東建築塾の塾生たちも、島を訪れた際、自然に接して暮らす人びとの活き活きとした姿に心を打たれ、自主的に島に通うようになりました。初めて島を訪れた人の多くが魅了されてしまうような不思議な力が、この地には確かに存在していると感じています。私はこの大三島という素晴らしい地域に場所を定め、多くの若い人びとの力を借りて、これから長い時間をかけて島づくりに取り組むことを決意しました。経済の豊かさよりも心の豊かさを求めるようになった今、私たちは地域に目を向け、自然に開かれた生活を考える時期を迎えています。地域の人びとと語りあい、一緒に新しいライフスタイルをつくることこそが、今求められているのです。

伊東豊雄


瀬戸/象の鼻休憩所


宮浦/大三島の「みんなの家」


宗方/船ノウチ


大島/石のカフェ

大三島には13の集落があります。今でこそ陸路が整備され、集落間の往来は容易になりましたが、かつては海上交通が中心で、島内よりも周辺の島々との交易が盛んだったこと、また、海や山の間の限られた土地に集落を築いてきた結果、集落ごとに少しずつ異なる文化や生活習慣が形成されてきました。本展では、13の集落の紹介に始まり、プロジェクトルームでは「瀬戸」「宮浦」「宗方」の3つの集落と、大三島からしまなみ海道でつながる「大島」における“人びとが集える小さな場所づくり”のプロセスを紹介します。集落に点在する空き地や空き家を活用したり、島の伝統文化に寄り添う空間や地場産業を発信するカフェを建設したり、島内外の人びとがゆるやかに交わる多様な場所のつくり方を示します。

主催 今治市、今治市教育委員会、NPOこれからの建築を考える 伊東建築塾
助成 公益財団法人朝日新聞文化財団
協力 伊東豊雄建築設計事務所、海sora&花結び、愛媛県立今治北高等学校大三島分校、大三島ふるさと憩の家、上浦町地域おこし協力隊、菅 昭十四、kiki’s苺ハウス、Jishac、株式会社しまど、NPOしまなみアイランド・スピリット、しまなみイノシシ活用隊、青陽建築設計工房、多田脩二構造設計事務所、旅館 茶梅、鍋島悠弥、NPO能島の里、花澤家族農園、べじべじ自然農園、三島電業社、吉川 努、移動カフェ ロコバス
ディレクター 伊東豊雄
アソシエイト
ディレクター
高野洋平、古川きくみ、吉岡寛之
プロジェクトメンバー 伊東建築塾(荒武優希、粟野寿朗、イトウジュン、大崎雅洋、木戸正典、木平岳彦、木村真緒、小迫欣弘、小森陽子、鈴木ますみ、須永 杏、須永泰由、瀬戸洋樹、高橋千里、千野和博、辻 美和、中村鈴子、西山和臣、長谷川欣則、俵谷知英子、南 宣宏、吉田祐介、吉村隆之)、曽我部昌史+神奈川大学曽我部・吉岡研究室、杉浦久子+昭和女子大学杉浦久子研究室
写真 西部裕介、高橋マナミ、山田宗草
映像 田中英行
音楽 石田多朗
グラフィックデザイン 丸山智也

※詳細は、下記PDFデータをご覧ください。
日本一美しい島・大三島をつくろうプロジェクト2015(6.8MB)