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「サンデー・ミュージアム・コンサート」が開催されました。

2017年05月29日 / 今日のTIMA

山田安紀(伊東豊雄建築ミュージアム)

2017年5月21日(土)ヴァイオリニストの小林恵美さんとギタリストの尾尻雅弘さんをお迎えし、伊東豊雄建築ミュージアムにおいて、初となるクラシックコンサートを開催しました。
「多くの方にクラシックに親しんでいただきたい」という小林さんの思いから、聴きやすく親しみやすい曲を中心に演奏をしていただきました。

コンサート当日は晴天に恵まれ、会場であるシルバーハットのワークショップスペースには心地のいい風が抜け、絶好のコンサート日和となりました。
また来年から大三島でパン屋さん「まるまど」をオープンする小松洋一さんがドリンクや軽食を出店してくださり、香り豊かなみかん酵母のパンや大三島産のみかんジュースに舌鼓を打ちながら、開演前から来場者の皆さんはミュージアムでのゆったりとしたひと時を楽しまれているご様子でした。

定刻より早くコンサートをスタートしました。
小林さんと尾尻さんが司会者より紹介され、お二人が登場すると来場者から盛大な拍手が沸き起こります。
瀬戸内海を思わせる小林さんの青いドレス姿に会場はさらに華やぎ、一層の拍手で迎えられました。
尾尻さんから「クラシックコンサートは遅れてスタートすることが多いので、早く演奏できるのは素晴らしいです。」といったユーモア溢れるご挨拶をいただき、来場者から笑みがこぼれる中、和やかな雰囲気で演奏がスタートしました。

©青木勝洋

©青木勝洋

1曲目はエルガー「愛の挨拶」です。
ヴァイオリンの主旋律と柔らかなクラシカルギターの音色に会場が包まれると、会場が一気にクラシックの世界観に引き込まれました。
小林さんと尾尻さんが奏でる演奏は表情や体全体で音を表現するかのようで、聴き手がぐっと引き込まれていきます。
ファリャ「スペイン舞曲」では躍動感のある音色に来場者は音色に合わせて自然と体が動き出していきました。
誰もが一度は耳にしたことのある楽曲を中心に演奏していただきましたが、1曲だけ日本の曲の「砂山」が演奏されました。
クラシック調にアレンジされ、新たな魅力を知ることができました。

©青木勝洋

©青木勝洋

このコンサートでは曲の合間には、小林さんと尾尻さんから解りやすく曲の解説していただいたのも見どころの一つです。
「クラッシックは格式のある音楽だと思っていましたが、お二人がお話してくださるので、より楽しめました。」といってくださる来場者の方もいらっしゃいました。

コンサートの終盤ではお二人のソロ曲も演奏され、ヴァイオリンとクラシカルギターの異なる音色を堪能できる素晴らしい機会でした。
ヴァイオリンは情緒豊かな音色でとても美しく、クラシカルギターは繊細な指さばきから奏でる音色は柔らかく、ノスタルジックで優しい音色です。

コンサート終了後、伊東豊雄さんも含めたトークイベントが開催されました。
伊東さんはコンサートホールについて「僕は音楽を屋外で聴くことが贅沢だと感じる。ヨーロッパはよく広場で音楽を奏でて周囲に聴いている観客がいるのをよく見かけるが、すごく気持ちよさそうだ。自然に近い環境で音楽を聴くことは素晴らしいですね。」とお話をされていました。
小林さんと尾尻さんからも「シルバーハットでのコンサートは、眺めも素晴らしいし、演奏していてとても気持ちがよかったです。」と仰ってくださいました。
最後に小林さんからは「シルバーハットでコンサートすると決まって、どこで演奏するかヴァイオリンを弾きながら、会場を歩き回り、一番音響がよかった海側で演奏することを決めたのですが、よかったでしょうか?」と問いかけられると伊東さんからは「ばっちりです!」との返答。

シルバーハットのワークショップスペースはコンサート会場とは全く違う環境ではあるものの、音が館内全体に巡り、周辺の自然環境をも取り込むような素敵なコンサート会場となりました。

©青木勝洋

©青木勝洋

 

【曲目】
1.エルガー 愛の挨拶
2.ファリャ スペイン舞曲
3.サラサーテ 祈りop.23-1
4.タレガ アルハンブラ宮殿の想い出(ギターソロ)
5.J.S.バッハ 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番よりプレリュード/ガヴォット(ヴァイオリンソロ)
6.イベール 間奏曲
7.佐々木忠 砂山
8.モンティ チャールダーシュ
9.ピアソラ リベルタンゴ