今治市伊東豊雄建築ミュージアム

  • Event vol.22

    2018 .5.20



地域振興活動

今治市岩田健母と子のミュージアム

 

鈴木昭男 × 宮北裕美

音とダンスのパフォーマンス

浜 楽

 

2018年5月20日(日)14:00~15:30

 

 

まあるい空、まあるい草地には、愛しき母子の姿あり。
しおさいの音とたちばなの香りが、まあるく舞ってみんなをめぐる…。
音のなげかけ、しぐさのたどりが、まあるくめぐる。
みんなのなかに、まあるくめぐる楽しさよ。

サウンド・アートの先駆者的存在として世界に知られる鈴木昭男。やまびこ体験から、合わせ鏡の構造を持つ「ANALAPOS」というエコー楽器を創作し、山中に日干しレンガで二面の巨大な壁を造築し、その空間で一日自然の音に耳を澄ます試み「日向ぼっこの空間(1988年)」を行い、新しい音の聴き方を発見する。彼によれば、(観念的に)空間での音の虚像とでも言えるものが、地球を一周することになるという。古代、「笛連(むらじ)」として、石の笛で儀礼をおこなっていた祖先の記憶を宿しているのだろうか。彼が石や笛や空間を操り奏でる音には、深遠で果てしない宇宙の響きがある。この音の魔術師は、大三島でどのような音を響かせるのだろう。

 

プログラム:
14:00-14:40 パフォーマンス
14:40-15:00 休憩
15:00-15:30 

鈴木昭男・宮北裕美・伊東豊雄によるアフタートーク(進行:玉重佐知子)

 

会場:

今治市岩田健母と子のミュージアム(今治市大三島町宗方5208-2)

 

定員:60名 ※申込制

 

出演:

鈴木昭男 室びこ(アナラポス)、石の笛などの演奏
宮北裕美 四ツ石による所作

 

企画:

玉重佐知子

©Atsushi Koyama

 

 

鈴木昭男(すずき・あきお)

 

1941年生まれ。60年代半ばより自修イベントで自然に親しみ、創作オブジェ「アナラポス」などでの個展を東京の南画廊で開催(1976年)。以降、独自のパフォーマンスを開始、ドクメンタ8・カッセル(1987年)にも出場した。〈一日の自然に耳を澄ます〉プロジェクト「日向ぼっこの空間」遂行(1988年)の後、90年代からインスタレーションを手がけ、ベルリンのソナンビエンテ・フェスティバル(1996年)で発表した「点 音(おとだて)」という自修イベントを公共の場に提示する〈巷に耳を澄ます〉スポット探索による、聴取を誘うマーキング作品を、世界各地で実施している。昨年、札幌国際芸術祭において芸術の森一帯に敷設をした。この夏、ケルン(ドイツ)の美術館での展覧会を予定。

 

 

宮北裕美(みやきた・ひろみ)

 

イリノイ大学芸術学部ダンス科卒業。2011年より鈴木昭男と共にパフォーマンスを続け、愛知県芸術劇場(2014年)、岡山県立美術館(2015年)、ImagoDeiフェスティバル(オーストリア、2017年)、ザツキン美術館(パリ、2018年)などで上演している。近年は身近なモノの動きをダンスと捉えたインスタレーション《point A ⇄ point B》(ozasahayashi_project、京都、2016年)や映像作品《Drift》(ArtisTree、香港、2018年)などを発表している。2013年から拠点とする京丹後市にて開催されたART CAMP TANGO 2017にアーティスト、キュレーターとして参加。「その日のダイヤグラム-丹後~豊岡 パフォーマンス列車の旅」(2017年)などを手がける。

 

 

詳細は下記PDFデータをご覧ください。
鈴木昭男×宮北裕美 音とダンスのパフォーマンス「浜 楽」


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